腸管の回復「4R」とは?

リーキーガットの改善に必要な「4R」とは?

前回のブログでは腸内環境の悪化が及ぼす影響、リーキーガット症候群について書きました。では腸に穴が開いたような状態になってしまっている場合、どのようにしたらよいのでしょうか?それには腸管回復のための「4R」というものがあります。

1.Remove(除去):有害菌や腸の炎症を助長させるものを取り除く

2.Replace(補充):消化・吸収の促進

3.Reinoculate(植菌):乳酸菌やビフィズス菌など善玉菌の投与

4.Regenerate(再生):善玉菌の餌や腸粘膜修復のための栄養素の摂取

でした。

では一つずつ見てきましょう。

 

1.Remove(除去)

まずは、Remove:「除去」です。いくら腸粘膜の修復のための栄養素や善玉菌を入れたりしていても腸内環境を悪化させる要因があっては、根本解決にはつながりません。そのためまず取り組むべきことは、炎症を抑えること、腸粘膜を悪化させる要因のあるものを摂取しないこと、有害菌の除去です。

腸粘膜を悪化させる可能性がある食べ物として、まずは小麦などに含まれているグルテンと乳製品に含まれているカゼインです。まずはグルテンフリーカゼインフリーを約2〜3週間行います。実際これだけでも症状が寛解してくることもあります。

その他にも悪玉菌の餌になる精製糖質の過剰摂取(砂糖、清涼飲料水、白米など)、アルコールやカフェイン、リノール酸を多く含む油(キャノーラ油、紅花油、ひまわり油など)、トランス脂肪酸、人工甘味料や食品添加物、農薬、解熱鎮痛剤や抗生物質、ピルなどの服用薬、水銀などの有害ミネラル、これらはできる限り排除します。またストレスも腸内環境を悪化させる要因と言われており、これも除去する必要があります。またナス科の食品(ナス、トマト、じゃがいも、ピーマンなど)に含まれるレクチンが炎症を助長させるとし過剰摂取には注意が必要です。

そして腸内にカンジダ菌が増殖してしまっている場合はカンジダ対策もしていく必要があります。こちらに関してはまたの機会に書きたいと思います。

 

2.Replace(補充)

次にReplace:「補充」です。食べたものが分解、消化されるのには胃酸や消化酵素が必要ですが、過緊張により胃酸分泌が低下していたり、加齢や栄養不足により消化酵素の分泌が不十分な方がおられます。腸内では未消化のものが悪玉菌の餌となり、アンモニアの発生につながります。また未消化のものは腸粘膜を傷つけてしまい炎症が起き、腸の透過性を高めてしまいます。そのため胃酸の役割となるもの(レモン水)や胃酸分泌を促すもの(梅干し、酢の物など)を入れたり、消化酵素サプリメントを補充します。また消化酵素はいわゆる酵素ドリンクと違い、タンパク質が原料となっております。酵素ドリンクを摂取することで消化酵素の役割となるわけではなく、分泌を促すものでもありません。しかし消化酵素の量は生涯で決まっていると言われており、いかに節約するかが重要となります。そのため暴飲暴食したり、咀嚼が不十分ですと消化酵素が浪費されてしまいます。生野菜や生果物に含まれる食物酵素は熱に弱く48度あたりから壊れ始め、70度程度で失活する言われております。生野菜(すりおろした大根やたまねぎなど)やフルーツ(パイナップル、キウイ、バナナなど)、また発酵食品(納豆、みそ、酢など)をお勧めします。

3.Reinoculate(植菌)

次にReinoculate:「植菌」です。乳酸菌やビフィズス菌などいわゆる善玉菌を入れてあげます。腸内フローラは小児期にだいたい決まってしまうと言われております。抗生物質や精製糖質が多くなると腸内環境が悪化し、善玉菌が少なくなってしまいます。納豆やみそ、つけものなどの発酵食品やヨーグルトなどに多く含まれていますが、ヨーグルトに関してはカゼインのこともあるため注意が必要です。極力避けるのが望ましいですが、中には体調がよくなる人もいますので、様子を見ながらとなるでしょう。多様性が重要と言われていますので、善玉菌を入れる時は1種類ではなく、できれば複数含まれているものや、場合によってはローテーションしながら入れるのが理想です。

4.Regenerate(再生)

最後の4つ目はRegenerate:「再生」です。腸粘膜の炎症を助長させる要因がなくなってきたらいよいよ腸粘膜の修復を行います。まず腸の栄養、エネルギー源であるグルタミンというアミノ酸です。しかしグルタミンが代謝される中でグルタミン酸に変換され、これが興奮性があるとして自閉症には禁忌となります。また水分の吸収を腸で促進するためより便秘しやすくなるため便秘の方にも禁忌となります。腎臓機能が低下している方はタンパク代謝の中でアンモニアの分解がうまくできないため注意が必要です。また前回のブログでもお伝えしましたが、善玉菌の餌となるオリゴ糖(玉ねぎ、ゴボウ、アスパラガスなど)や水溶性食物繊維(海藻類、こんにゃく、大麦など)を入れることで腸内細菌により短鎖脂肪酸が産生され、腸粘膜のバリア機能を高めたり、腸の蠕動運動を促します。

その他の栄養素として、ビタミンA(レバー、にんじん、かぼちゃなど)やビタミンD(魚介類、きのこ類、日光浴)亜鉛(牡蠣、レバー、魚介類)、オメガ3の油(アマニ油、エゴマ油、魚油など)を摂取することで炎症を抑えたり、免疫力の向上、腸粘膜の修復につながります。

まずは足し算より引き算を

今回は腸管回復のための4Rについて説明しました。栄養のこととなるとまずは何を摂るべきかと考えがちですが、それではなかなか改善しないことが多いです。まずは取り除くべきことから考えることが非常に重要です。まずは現状を分析し、上記に挙げた悪影響となっているものを一つずつ取り除いていきましょう。

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